前回の記事からまた長く間が空いてしまいましたが、こちらの体験談の続きを書いていこうと思います!今回が最終話です。
前回の記事はこちら。

さて、予告で「おまえそれでもヒトの心はあるのか?」などと煽りまくっていたわけですが。
実際どんな内容だったのかを皆様に見ていただき、ジャッジいただきたい。
どう思われたか感想をお聞かせ願いたい。
自分だったらどうする?って考えてみてもらいたい。
もはや罰ゲーム
ここから書く自分の身に起きたこと。一生涯忘れない仕打ちだと思ってる。
私が正社員で勤めていた頃は、有給休暇の消化5日間が義務付けられるようになった時代でした。
ただまあ、「5日間を本人の自由に取らせるように」が義務付けられているわけではありませんので、5日間をどこでどのように取らせるかは実質会社の自由なわけです。(それは今もか?)
勘のいい方はお判りかと思いますが、ええ、そうです。
当時、私のいた会社では希望を出すことはできませんでした。
「リフレッシュ休暇」と名付けられ、強制的に有給休暇消化、強制的に『ここら辺の暇そうな時期に休んで』とスケジュールも定められる感じの運用でした。
あ、いやわかんないな。
他の店舗はもしかしたら、ちゃんと希望出せたのかもしれんけど。
そんなの知らないしな。
少なくとも私のいた店舗では不可能でした。
打って変わって世の中の新しい動きの話になりますが……
消費税が上がったことでそれまで商品の価格を『税込表示』していたが、少しでも見た目安く感じさせるためか『税抜表示』に切り替える流れになっていた
その波に我が社ものっかり、10月半ばに本来の業務終了後に値札を一斉に変えよとのお達しがありました。
表示方法は『紙』です。アナログで切り替えねばならなかったのです。
単純・簡単な作業ではあるので「なに嘆いてんの?」と思われるかもしれませんが、量が尋常じゃないのですよ。商品全部よ?全部。
それとは別に、私の所属する惣菜部門は丁度価格切替作業をせねばならぬ10月半ばに、新作の惣菜を2品加えることが決まっていたのです。新作を入れるとなると、用意された新レシピを覚えなければなりません。シンプルに作業が増えますし、面倒です。(お客の立場からしたら嬉しいのは山々ですが)
新作がくることで、自分の気持ちが新しくなる良さもありますが、時期が悪い!!
なんで10月半ばだったん??
価格表示変えるのと同タイミングにする必要がありましたか???
とまあ、価格の話と、新作の話をしたところで。
鬼こと当時の惣菜の私の上司。
自分がいつ「リフレッシュ休暇」を取得するのか、私に告げてきました。
なんとね。
本当にね。
信じられないことにね。
価格表示の切り替えと、新作2品を提供する予定の「その日」から!!!一週間!!上司リフレッシュ休暇するんだってさ!!!!!部下(私)にその作業全部投げて!!!!!!!!!
これ信じられる!??!??!
極悪非道だよ。言っちゃ悪いけど。
それも確か、数日前に「そうするんだ~」みたいな軽いノリで言ってきたんですよね。
その時「それはおかしい!無責任だ!」って言い返す力があの頃の私にはなかった。(今だったらボロカスに言い返す自信がある。タイムマシンができたらここに行く)
言えばよかった。なんでここまで理不尽なことされて飲み込んじゃったんだろう。
でもね、他の上司も言って助けてくれそうな人はいなかったし、相談もできなかった。
信用自体なかったんだよね。
泣く泣く迎えたその地獄の初日に、更に私を追い込む出来事が。
ただでさえやることが多いとわかっている日に、中々出勤してこない一人のアルバイトさん。おかしい。この人が来ないと、お寿司の担当者がいなくなってしまい、弁当担当から一人回すことになる。そうなると弁当のパフォーマンスが下がるから、私が余分に動かなければいけない。今日は通常業務のあとも仕事が控えてるのに、だ。
嫌な気持ちになりながらも、そのアルバイトさんに電話した。
すると……
「すみません。車で事故しちゃいました…。何日か仕事いけません」
今、なんと??????
な ん と ?????????
この瞬間、あの鬼上司が作った自分不在のシフトさえ砕けちった。
もうショックがすぎて、しんどすぎて、あの一週間を自分がどう乗り越えたのか記憶にないのだった。
そして身体が壊れる
前回記事で書いていた通り、理不尽なシフトを出された瞬間に蕁麻疹が出てしまい、もともとアトピーもちの皮膚が更に悪化していく羽目になりました。
蕁麻疹が出ている中、「罰ゲーム」が発動してしまい自分が頑張るしかないとひたすら体を酷使しておりましたらば、蕁麻疹どころじゃない状態になっていっちゃいました。
不正出血しちゃったのです。
(男性にはあまりピンとこないかもしれませんが…)
そしてひどい低血圧。お医者さんに「一体何をされているんですか…?」って心配そうに聞かれました。
さようなら同期
上司のリフレッシュ休暇が終わり、大地獄が通常地獄になった日々が戻ってきた頃、衝撃ニュースを告げられる。(もう勘弁してくれ私のライフはゼロどころかマイナスよ?)
それは同期にまつわるもの。私を含めて同期は店舗に3人。
同期女子
「退職することにしたの。カラーセラピストの道に進むよ~。あっ、でもいきなりはなれないからその関連のまずエステサロンに勤めることになった~」
もう転職先も決まってるんかい!!!!
同期男子
「退職するよ。実は元から漫画家になりたかったんだけど、親との約束で一年間だけ社会人をしていたんだ。あの手塚治虫もいたっていう『トキワ荘』に行くつもりだよ。いつか必ず連載勝ち取ってみせるから、応援してね」
もう次に行くところ決めてるんかい!!!!!
ここまで3人一緒に頑張ろうなと、何度も飲みに行き、私の家にも二人で泊まりに来てもらったり、旅行も行ったり…たった一年の間とはいえかなり濃密な関係性を築いていただけに。
前触れなく退職を決意し、次の道まで示されて。しかも二人ほぼ同時に。ショックは隠しきれなかった。私だけ、ここに残って地獄続けなきゃならんの?って。この壊れた身体のまんまで?
この状況で私の唯一の光の道、それは「店舗移動」。
他店にいる同期からたまに話を聞ける機会がありまして、少なくとも県内では私のいる店舗が一番過酷だった模様でした。他店舗、他従業員さんとであればまだ続けられるかもしれない。
それだけが残された希望でした。
が、しかし。
「このまま、この店舗継続ね」
エリアマネージャーから告げられたこの一言で、張り詰めていた最後の糸が切れました。
プッツンときまして退職決意
通常運転地獄&同期いなくなる&店舗移動なし、という三重苦に糸が切れた私はその場にいた店長に「ちょっと話があります」と店舗裏に呼び出しました。
(これまでの私の勇気度合じゃ信じられない行動)
「今の彼氏と結婚することになって、遠方になるので退職します」
と言いました。
大嘘です。どうもすみません。
この時の私には、退職するもっともらしい理由がこれくらいしか思い浮かばなかったのです。交際相手がいることは店長も知るところでしたので、所謂、寿退社であれば止められないだろうと。
もちろん「結婚後、ちかい店舗に勤めたら?」と提案いただきましたが断りました。頭が全く回っておらず、とにかく辞めるの一点張りの私。今にして思えば、これを理由に店舗移動できれば良かったかもしれませんが、結婚自体が嘘なのでね…。(ごにょごにょ)
彼氏には私が辞めるまでの間、そういうことに…と事情を話して、話合わせてもらっていましたが、私の彼氏を知る同期男子は「本当にするの?」となんか嘘っぽいな~ってリアクションで、普通にバレてたな。
その彼氏は今の夫…なんていうわけではなく。退職してから一年後くらい?にお別れしました。
やっぱりよくない流れってなんでもうまくいかないもんですねえ。
総括
とまあ入社から退社までこんな感じでございました。
1年間の出来事ですが、激動の毎日で1年以上のことのように思えます。
これを書いている現在、お子が胃腸炎風邪で熱、下痢、咳、鼻水のフルコンボ祭りで絶賛睡眠不足で頭回らず、駆け足で失礼いたしました。
読んでくださった方、本当にありがとうございました!
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