【お仕事体験記】大型ディスカウントスーパーの正社員時代(第二話)

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第一話はこちら。

さて、思ったよりネタが多かったので区切らせていただきました。
早速続きを綴っていきます。


目次

社内接待は存在します

私の配属された店舗のフロア所属社員は以下の通り。

・店長→当時33歳独身。
・副店長→当時27歳独身。
・先輩社員→当時23歳独身。
・私→当時22歳独身。

全員家庭がない一人暮らしだから、仕事に全力で望めますね(どこかで炎上しそうな書き方)

言わないだけで、実際問題働いてた当時「別に誰かが家で待ってるわけでもないのだから(=もっと働けるだろ)」という雰囲気が出ていたように思います。無言の圧。

前回のお話で、所定の労働時間が8時間じゃなく10時間だったと書いたと思います。
10時間労働だと1時間の休憩では不十分だそうで(細かいことはよく知らない)。
確か1時間半はとらなきゃいけない…だったと思います。

お昼休憩に1時間をとるとして、残りとれるはずの30分の休憩については、「休憩いってらっしゃい」というタイミングは与えられませんでした。
じゃあ、休憩していなかったの?
と言われると、そうではありません。

そうではない、のですが…。

私がフロア所属社員だった際は、店長が煙草休憩に行くタイミングに合わせて、部下の私たちはその煙草休憩に付き合う形で上記の30分休憩をとったこととみなされていました。
ちなみに煙草休憩は、一日に3回くらいを10分程度。

これだけで「うわぁ(ドン引き)」なのですが、その煙草休憩接待の度に、会社の敷地内に設置された従業員向け自動販売機で人数分の飲み物を買うという流れができていたんです。(実質強制)

NANISORE!!

全員分だと4本、自動販売機は全種100円と設定されていたので、休憩の度に「400円出費」する。
気が休まらない上に、出費までするこの地獄。
店長はどうだか知らんけど、店長以外誰も嬉しくないこの慣習。


ちなみに新卒の私が毎回400円を出していたわけではなく、副店長が主(不憫…)で、先輩社員がたまに出していた。
私は「新卒とはいえさすがに空気読め」と思われるほど奢られたかなと思ったタイミングで志願兵の如く出費。
なお、店長には出させない暗黙ルール。そしてそれを拒むわけでもない店長。

奢ってほしいとも思ってないのに、奢られる状態を強制的に作り出すマジック。
Mr.マリックも驚きである。

ちなみに、在職中に他店舗の同期にその話題を振ったところ、他店舗ではどこもそんな慣習はないそうで。

いわゆる「配属ガチャ」で「大ハズレを引いた私」だった。

悪しき?察しろ文化

さて、接待で酷い思いをしている中でも、店長個人も最悪ムーブをかましてくるとことん恵まれない配属先にきた私。

店長の口癖は決まって「(俺が望んでいることを)察して動け」だった。
仕事は背中を見て覚えろ、指示を受けようとするな、何を求められているか自分で考えて動け
ということらしい。

まあ…なんというか、別にこの考え自体は悪いとは思わない。
仕事に責任感をもち、ある程度成長したら自立してそのように仕事と向き合わなければならないと思っている。

だがそれは「ある程度成長したら」の話だ。

よく考えてほしい。
何も知らないのに察しろ、というのは無理がある。
シュタインズ・ゲートの岡部倫太郎のように、何度もタイムリープで同じ時間をやり直し、何が起こるのかわかっているなら話は別だ。
だがそうじゃないだろう!
こっちは新卒なんだから、何でもかんでも所見なんですよ。

所見で察しろは到底無理があると思わないかい???思わないのかい????

この記事を書いている私は、ちょうど当時の店長と同じ33歳だ。
この会社を退職後、いろいろな職に就き経験をしてきたが、今自分がこの歳で新卒22歳の人間にそんなことを強要しようなんて毛ほども思わない。
新卒はわからず動けないのだから、結局二度手間になるではないか。

実際、当時の私も完璧に動くなんて無理があった。
先輩社員に教えてもらうことになり(最初からこの流れでいいだろうよ)、店長からは理不尽に怒られた。

待って。
今思い出してもおかしい、私が悪いのか?????女房でも完璧にわかるもんかい!!!

こう書き出してみると、あの頃に退職代行があればやっぱり使っていたかもしれないと思えてきた33歳の昼。

そして私に根付いてしまった「察して動け」精神は、ある職場によってはプラス方向で作用し私も充実した経験を得られたが、別の職場ではマイナス方向で作用し経験は得られるものの「やらなきゃよかった。嫌な思いして、損までした気分」をもたらすことになった。

同期という名の救い

ここまでの時点で既に凄惨な状況だが、そんな私にも救いはあった。
そう、同期だ。

私と同じ店舗に配属された同期が2人いた。
一人は女性で、「青果」に配属された。(お野菜・フルーツ担当部署)
もう一人は男性で、「精肉」に配属された。(お肉担当部署)

男性の方はそこまでだったが、女性の方は私と同じく上司が少々気難しい男性で日々悩んでいる様子だった。

忘れもしないが、青果の上司が同期女性に「もういい!帰れ!」と一喝したところ、同期女性は帰宅したらしい。
そのことに「本当に帰りやがった、あり得ない」と青果上司と、私のいるフロア上司はわらわら話し込んでいた。

もし言われたのが私だったら帰らなかったかもしれない。
この手の言い方をする上の人間というのは、「本当に帰るんじゃなく、真摯に謝れ」を望んでいると知っているからだ。
(ここでいう真摯は、本当に真摯に謝っていたとしても『相手が納得』しなければ該当しない)
そしてこんな風に、帰ってしまうと陰口を言われることもわかっている。
学生時代、年功序列の厳しいスポーツ部に所属していると、まあこんなもんだから。

気になる記事があった。帰ってもいい3つの理由だそう。

話が逸れてしまったが、同期と話す時間は私にとって憩いだった。
堂々と不満・不安をいうことができ、発散できた。

3人で集まっては、よく居酒屋で飲み、カラオケで絶叫したりもした。
「明日があるさ」を熱唱して切なくなったり、「ちっぽけな勇気」を全力で力込めて歌ったり。
とにかく楽しかった。

一度だけ、3人で旅行にいったこともある。(男性いるのに3人同室だったな…)

この仕事はサービス業で不定休なので、土日のように二日続けて休みをとれることがほぼないのだ、ゾッとするだろう??
なのでたった一日の休日を、如何に過ごすかが重要なのだ。

私たち3人は、溜まりにたまった鬱憤を晴らしたく計画を練った。
そして実行した。
全員の仕事終わりの夜19時頃、男性同期の運転する車で九州へと向かった。
翌、全員がなんとか合わせた休日。今はもうない遊園地で遊びつくした。
16時頃に現地を出発して、21時頃に帰路につく。
そしてまた数時間後には出社した。

いや~~~~、タフすぎる。よくできたなと思う。
今これをやれと言われたら無理だ。体力が持たない。

この思い出は色濃く残っているので、それくらい当時重要な時間だったのだと思います。

さて、またも長くなったのでこの辺で切ります。
お読みいただきありがとうございました!

ちなみに、本文の中で書いてたシュタインズ・ゲートを宣伝させてください。
まごうことなき神作です。
第一話から散りばめられた伏線が回収されていく展開は圧巻です!

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