【お仕事体験記】大型ディスカウントスーパーの正社員時代(第一話)

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春ですね。4月ですね。
引っ越し、新学期、新社会人……春バテの季節ですね。
中学1年生の時、慣れない生活にストレスが溜まったせいか、音楽の授業終わりに鼻血を出してちょっとした騒動になった苦い思い出がフラッシュバックしましたよ。とほほ。

これは私が22歳当時、大学を卒業し新卒 正社員として、主に西日本に店舗展開されている大型ディスカウントスーパーに勤めることになった時のお話です。思い出しながらとめどなく綴ってみます。

小売業、スーパーへの就職に興味を持っている方のご参考になれば…
嘗て勤めた経験のある方ならわかるあれこれの苦労にご共感いただければ…
今も絶賛勤められている方にとって「私よりマシだな」と慰めになれば…

これ幸いです。
参考にも慰めにもならず、共感もできなんだら面目ない。


目次

内定の時と話が違うじゃないかと思ったこと

大学3年で頑張っていた就職活動。
第一次、第二次、最終面接の末に獲得できた内定。大学4年の5月だった。

見出しにある通り、「それは話が違うのでは?」と思った事案が発生した。

勤務形態、そう、労働時間である。

正社員の労働時間は基本的に8時間だ。
どこかのアメリカ人女性が8時間も働くなんて考えられない、信じられないと訴えた動画がバズっていたが俺もそう思う。働きすぎだよ。
まあ8時間でもそんな調子に思えるわけですが、その上をいくお話だ。

エントリーした時の会社説明、内定をもらったときの説明では8時間で、残業はあるとのことだった。
それほどおかしい点はない。繁忙期に残業が発生することはどんな業種でもあることだし。
けれど、そうじゃなかったんだ。

入社初日から5日目までは、私を含む新卒100名ちかくが本社に集められて研修を受けた。座学だ。この会社はこういうポリシーで運営していますよ~とか、店のテーマソング聞いたりとかそういう感じ。
最終日の5日目だった。本格的な労働契約書が新卒に配られる。
そこにあった労働時間の表記。

8時間+2時間(残業)=10時間が所定労働

10時間が所定とは一体?
改めて口頭でも説明された際には、みんな固まって少しざわつく。

つまりは、8時間に加えてデフォルトで2時間は残業、つまり10時間拘束されることが確定しているのである。毎日必ず2時間は残業。

月に22日労働するのであれば、普通に働いてるだけで44時間は残業が確定するわけである。

えええ~~~~~~~~~~。

これを入社するときになって、おまけに最終日に初めて知らされるという所業。

それって違反じゃないの?

…と、思いますよね。(私も思った)

この時初めて知りましたが、時間外労働の上限規制については「36協定」なるものがあり、さらには「特別条項付き36協定」というのがあるので、月45時間以上の残業があっても違法にはならないそうです。

私が新卒として働きだして以降に、話題になった電通の女性社員さんが過労死レベルの勤務形態などにより自ら命を絶った事件など、いろいろなことが起こっているので36協定の内容も変わっている可能性があります。
ただ、私の時は「36協定を締結した上での労働契約だから、毎日10時間拘束でも違法じゃない」とされていました。

厚生労働省 時間外労働の上限規制 わかりやすい解説
https://www.mhlw.go.jp/content/000463185.pdf


昨今、退職代行を利用する新卒が話題になっている。退職の主な理由は「話が違う」らしい。
全く同意する。
労働時間は給与と並ぶほど重要項目のはず。
これは詐欺にちかいんじゃないか?とすら思う。今でも思ってる。

しかしながら、10時間なんて恐ろしいと思っている私に待っていたのは、更にその上をいく現場の状況だった。所定の10時間労働に加えて、更に2~3時間の残業はザラ。

つまり、毎日半日以上、休憩時間も入れたら14時間以上はお店にいるのだ。(家には寝に帰ってるだけという思い出)

正社員でしょ?の言葉に課せられたもの

配属先の店舗の通達があり、店舗への出社初日のことだ。

店舗について先輩社員に案内された後、売り場を覚えつつ前出し作業しててという指示に従っていた私の元に、一人のパート女性がやってくる。

「今日が賞味期限のうどんに3割引シール貼っていいですか?」

固まる私。
今日は初日だ。就労初めてまだ一時間程度だ。
どのタイミングで割引するかの説明なぞまだ受けてない。知らない。
…ということをなるべく丁寧に伝えたつもりだったが、こう返ってきた。

「は?正社員さんなのに?もういいです」

( ^ω^)……………???????

今思い出しても理不尽だと思うんだが、どうなんでしょうかね。

パートさんからの早速の一言がぶっ刺さったまま、レジの研修を受けることになった割引のタイミングも知らない正社員こと私。
もちろん会社のレジを触るのは初めての経験である。
頑張ってなるべく早く覚えます!と意気込む私に店長が一言。

正社員だし、明日からは一人でレジ立たせるから、一日で覚えろよ

( ^ω^)……………。(ほーーーーん)

後に似たような洗礼をいくつも受けるもんで、私の中で

正社員たるもの、最初から完璧さを求められる、理不尽だと思う感情は捨てされ、責任だけを持て、責務を果たせ、弱音は吐くな

が確立されていくわけである。

他にもいっぱい要素があるんですが、既に長いので小分けにしていこうと思います。
もしこの投稿に興味を持ってくださった方がおられましたら、更新を楽しみにお待ちいただければ幸いです!

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