【妊娠生活録】第一話 胚盤胞を移植して陽性がでたお話

Attention
この記事では妊娠検査薬とエコーの画像が出てきます。
苦手な方・心情上閲覧したくない方はご注意ください。

2023年9月4日に凍結した胚盤胞の中で一番グレードの高かった「4BB」を移植することに。

移植における第一関門、胚盤胞が解凍に耐えられるのか。
逆に言えば、耐えることができればそれは強固な胚盤胞のため、成功率が高いということ…と病院から説明いただきました。

解凍できたかの確認を自分で電話して聞くのですが、スマホを持つ手が震えました。

「無事に解凍できていますよ」

という培養士さんの言葉に胸をなでおろし、午後に病院を訪れ移植をしました。

移植をした日、「BT0日目」とします。(私の場合は9/4)

BTとは?
blastocyst transfer」の略称で、採卵5〜6日後まで育てた着床時期の胚盤胞を戻すことです。
BT0日目=移植をした日です。

ここからが人工授精の時以上のドキドキと不安の日々。
というのも胚盤胞を移植した場合は、1~2日ほどで子宮内膜に着床するため人工授精の時とは違い、結果がわかるのが早いためです。

そもそも人工授精の場合は、受精できたのかもわからないのがネックだなと思っていました。
そして狂ったように検索をかける日々。

●9/5→BT1日目
特に体に変化は感じません。移植後すぐは無症状でした。

●9/6→BT2日目
気持ち胸が張ったような感覚がしました。

●9/7→BT3日目
胸の張りが強くなり継続しています。

●9/8→BT4日目
あまりにフライングですが検査薬を試すことにしました。
ほぼ真っ白ですがうっっっっすらと陽性の線が見えるような見えないような。

やっぱり見えない気がして、「だめかぁ…」と検査薬をもって大泣きする私。

●9/11→BT7日目
5日目と6日目は胸の張りが継続しているか、一日に何度も自分の胸をつつきまわしました。
そしてさすがに何かしらの結果が出るであろう一週間後。
再度、妊娠検査薬を試しました。

一人で結果を受け止める自信がなかったので、夫の仕事が終わるのを待ちました。
夜になるまで待っているのも非常につらかったです。
トイレから戻って、机の上に検査薬を置きました。

これまで人工授精を8回も失敗し続け、縁なんてないのかもと諦めていました。
期待するとあとが辛くなる、きっと今回も無理かも…そんな心情でした。

ぐらぐらとした気持ちの中、夫と検査薬を持ち上げ…

すると、はっきりとした陽性の線が!!

夫と抱き合い号泣。
32歳にして初めてみた判定窓に映る陽性の線。
線すら一生見られないと思っていただけに、感動ものでした。

ありがとう、ありがとうとお腹を撫でました。

とはいえ、まだ検査薬で陽性が出ただけ。
しっかり子宮内に着床しているかは診察を受けなければわかりません。

夫は冷静に「喜ぶのは早いから半分くらいの気持ちでいよう」と声をかけてくれました。

ちなみに妊娠と判定される「hCGの濃度は100mIU/mL以上」だそうで、一般的な妊娠検査薬は「hCGの濃度が50mIU/mL以上」で陽性反応を示すそうです。

そして、9/13→BT9日目に病院を訪れました。
朝に採血を行い、午後に結果が出るのを待ちました。
(もちろんすごく長く感じるんだこれが)

診察室に呼ばれ、一人震えながら入室。
検体検査結果一覧の用紙を渡され、そこには「160mIU/mL」という数字が!!


これは!もしや!
お医者さんからは「高い数値です。しっかり着床はしているみたいですね。着床した場所については次の検診で」と告げられました。

妊娠が確定した瞬間でした。

長く不妊治療していたため、これだけで涙が出ました。

次の診察は二週間後…長すぎる。診察の日がくるまで二週間が体感何か月にも感じられます。
何度も胸の張りを確認したり、他に症状が出ないか自分の身体の変化を気にし続け疲弊しました。

私の場合、胸の張り以外は症状は出ませんでした。
胸の張りの強さは生理前と同じような感じです。

9/29の診察日、経膣エコーによって画面に移しだされたのは黒い穴のようなもの。

「胎嚢ですね~」

ちゃんと子宮内に着床していた上に、胎嚢と卵黄嚢までできていました!!!
卵黄嚢とは妊娠早期の胎児に対する栄養分のことなんですが、これができていればそのちかくに胎芽が確認できるそうです。

エコー画像です。
茄のような形の胎嚢の下に、リングのようなものが見えます。
これが卵黄嚢です。
すぐ左横に見える小さいにょきっとしたものが、おそらく胎芽かと思われます。
(エコー当時、お医者さんからはっきりと胎芽ですねとは言われませんでした)

夫と陽性が確認できたとき以上に二人で喜びました。

とはいえ、妊娠には段階があり心拍が確認できるか、早期流産しないか…いくつもの壁があります。
今この記事を書いている私は幸い臨月を迎えることができました。
不安のつきない私の妊娠生活はこうして始まったのでした。
今回はここまで。

ご興味を持ってくださった方は更新をお待ちいただけたらと思います!

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