第四話はこちら。
採卵手術を終え、腹水と格闘の末に6個の胚盤胞の凍結に成功。
よしついに受精卵を移植できる!と意気込んでいたところにお医者さんから一言。
「う~ん…うん、卵巣が腫れて肥大しまくっててひどいから今週期に移植は無理ね!」
採卵手術のあとは、卵巣が腫れてしまうそう。
私の場合、卵巣がデフォルトの大きさから3~4倍は腫れあがってたらしい。(恐怖映像だった)
腹水の状態もあともう少し酷かったら入院だったらしいんですが、入院したところで水が自然に抜けるのを待つしかないんだとか。それなら家で過ごしても同じなので費用かからない方がいい。
もちろん状況によっては水を抜く手術をしたりするみたいですが……。
ということで、一周期分休むことになりました。
採卵は麻酔が途中で切れて頗る痛いし、腹水の痛みと連日の睡眠不足でゾンビになってたので、休むと聞いて正直ホッとしました。
だが、ホッとしたのもつかの間。
「一週期ただ休むのはもったいないから、もう一個検査受けておこうね」
なん……だと…?(今度は何をするつもりですかという顔)
「子宮鏡検査っていうものです。子宮の中を見る検査ね。もしこれで子宮筋腫が見つかったら、取り除きます。子宮筋腫が受精卵の着床を妨げる可能性があるからね。成功率を上げるためにやっておきましょう。じゃあ詳しい話は看護師から聞いて」
と、用紙を渡され説明を受ける部屋に移動。
私の頭の中は、その検査って痛いのかい??痛くないのかい??どっちなんだい!?!?で埋め尽くされていた。
もう痛いのは嫌だよパトラッシュ!!!!
子宮筋腫とは?
子宮の筋肉に発生する良性の腫瘍のこと。
小さなものも含めると、30歳以上の女性の20-30%にみられるらしい。
複数個できることが多く、数や大きさはさまざま。
公益社団法人 日本産科婦人科学会より
https://www.jsog.or.jp/citizen/5711/
私の受けた子宮鏡検査について、下記のような説明を受けました。
・午前中に子宮の入り口を広げるため、なんかの管を通す処置をする ※麻酔なし
・午後 子宮の中をみる子宮鏡検査の実施 ※麻酔なし
・もし子宮筋腫が見つかれば→麻酔を入れて、筋腫を切除→しばらく安静、帰宅
麻酔のない部分については、痛みがあるという言葉は一切なく。
説明を受けた日から、検索魔が再来。
同じ検査や手術を受けた人のブログを読み漁りました。
「痛かった」というエピソードは見かけず、安堵する私。
不妊治療の過程で私は受けなかった卵管造営検査なるものは「痛かった」と随所で見かけていましたが。
検査当日。
午前中にその子宮の入り口を広げる処置をしてもらいました。
はっきりいいましょう。
泣くほど痛かったYO!!!!!!!!
出産に耐えてる人のように、あの脚広げスタイルで「いー!いいい~~~!」って泣いて唸ってたら、看護師さんが隣に立って「よしよし、大丈夫ですよ」と手を握ってくださいました。
嬉しいけど、痛みはとれねえ!!!
また奇特な子宮奇形の持ち主である私は、子宮の入り口が二つある女
本来なら一つを広げるだけで終わる処置を、私は二つ分受けなければならない。
なぜなんだ。なぜ二つもあるんだ。「発生学的に不思議」とお医者さんを悩ませる女こと私。
んでもって、またも聞こえるあの声だ。
「右終わったので、次は左ね」
こんな処置に「次は」は嬉しくない~~~~!!
なにをされたのかよくわからないまま、涙を拭いながらフラフラしながら一旦職場に戻りました。
(午前中その処置だけで、午後からの検査まで時間があったため)基本的に座ってPCつつく仕事なのでなんとかなりますが、立ち仕事だとキツかっただろうなという印象です。
処置をされた後のトイレはなんか変な感じでした。
うまく出せないんですよね…。
何時までなら飲み物OKみたいに決まっていたと思います。
「痛くなかったですよ」はもう信じないと心に誓いました。
いや誓ったところで痛みがとれるわけでもなんでもないんじゃよ…と、ぐるぐるする思考回路。
午後になり、検査を受けに再度病院へ。
採卵をした時と同じ手術室に通されました。
トラウマがフラッシュバック!!
麻酔なしで検査するくらいだから痛くないんだろ?そうだと言ってくれと願いながら、検査が始まりました。
そんな願い空しく。(やっぱり前振りでしかない)
「じゃあ見ていきますね~」
という男性医師の台詞から、早速そこそこの痛みがくるじゃないですか。
おい待たんかい、開始3秒だぞ。
なんでも、検査のために子宮に水を入れ込んで、カメラを突っ込んでるらしい。
やっとこの間、子宮から水が抜けたところなのに、また水?!?!?!
って言いたくなりました。堪えた。
右側に自分の子宮の中が移されているモニターがあり、そこを見ててと言われました。
「これが子宮の中ね~…えーと、あ!あったね!あるね、子宮筋腫」
痛い痛いと思いながら、そう聞こえてモニターを注視すると、私の身体が育てあげたらしい子宮筋腫がドアップで映し出されていました。なんというか…見た目はちょっと黄色い大根みたいな感じ。
丸くないし、細長くはないし。やっぱ大根だ。
「あったし、切ろうか。ね、もう痛いよね、麻酔いれよ」
お医者さんが私の様子をみて焦り気味でそう仰っている。
もうだって開始直後に痛みで、うーうー唸ってたんだもの。
筋腫があってよかったとさえ思いました。麻酔入れてもらえるんだから。
筋腫なかったら、あとどれだけの時間耐えなきゃいけなかったのかわからないもの。
ともあれ、私の腹の中の大根を切除してもらってる間はばっちり麻酔が効いていたようで目が覚めたら終わってました。そう!!これだよ!採卵手術の時も本来ならこのパフォーマンスよ!!
という感じで、結局かなり痛い思いをしながら終えた検査&手術でした。
手術後一週間くらいは湯銭禁止、夫婦生活禁止、出血があるかも…とのことでした。
幸い、腹水のような術後のひどい作用みたいなのはありませんでした。
さて、あの大根が私の子宮の中でどれくらいの大きさを誇っていたのかわかりませんが、それなりに大きかったのなら確かに着床の妨げになっていそうだな~という印象です。
筋腫が一つだったとは限らないし。(切除した筋腫の個数までは特に聞いていません)
私の体外受精のスケジュール
・2023年5月→自己注射開始
・2023年6月→採卵手術&腹水
・2023年7月→子宮鏡検査&子宮筋腫手術
という感じでしたので5月から7月まで、ずっと何かしら痛い思いしてるという感じでした。
自分でも相当頑張ったなと思っています。
何より疲れた。もう疲れたよパトラッシュ。(これが正解の台詞)
…なんて言ってられず、気を取り直して通院再開。
次回、ついにその時(受精卵移植)が訪れる!
そして不妊治療話は最終話になりそうです。
よろしくお願いいたします。
良かったら「いいね」ボタンを押してください!執筆者の励みになります!
コメント